焼香の意味 お焼香の作法

カテゴリ:お葬式のマナー

更新日時:2021年06月09日 18:43

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焼香には意味があります。この記事では、焼香の意味や作法について紹介しています。

焼香について

焼香は、仏式の葬儀において、かんたんに言えば、お香を焚き、そして拝む所作のことです。宗派により焼香のやり方には違いがありますが、亡くなられた方に祈りを捧げるという点では同じものです。

お香の香りには、仏様の教えや極楽浄土を想起させる力があるとされています。この力は、邪気を祓ってくれるため、お香は葬儀を含む仏教の行事において大切に使われているのです。焼香は、仏教の世界においては、一種のお清めともいえるでしょう。

焼香の正しい方法

焼香の基本的な方法についてご説明します。

1. 自分の番が来たら(前の順番の人が席に戻ったら)、焼香台の前に進みます。
2. 焼香台の手前でご遺族のほうを向き一礼、さらに焼香台に近づき遺影に向かって一礼します。
3. 焼香を宗派で定められた回数だけおこない、その後、合掌、一礼します。
4. ご遺族に再度一礼したのち、席へと戻ります。

宗派による細かい作法の違いはありますが、基本的にはこの流れで構いません。焼香の際は、左手に数珠、右手は親指と人差し指、中指で抹香を少しだけつまんでください。抹香をつまんだ右手を額の高さまで上げたあと、香炉にパラパラと落とします。抹香が飛び散らないように右手の位置を調整して、香炉のやや上辺りから落とすと周囲に飛び散りません。

神式では玉串奉奠(たまぐしほうてん)

神式の葬儀では、焼香ではなく玉串を用います。神社にお参りする際、二例二拍手一礼することはご存じの方も多いと思いますが、弔事においては「しのび手」という音を立てない方法でこれをおこないます。玉串は、榊の枝に紙の飾りが付けられたものです。これを祭壇に供えることで、慰霊します。

1. 玉串案の前に進み一礼。
2. 時計回りで玉串の枝側を手前に持ってくる。
3. 左右の手を持ち替え、時計回りで今度は枝側が祭壇を向くように回し、玉串案に供える。
4. 数歩、後ろに下がり二礼。
5. しのび手で二拍手したあと一礼。
6. 神官とご遺族に一礼して戻る。

キリスト式は献花

キリスト式の葬儀では、献花をおこなうのが一般的です。献花の作法は以下のとおりです。

1. 花を右にして両手で持つ。
2. 遺影に一礼。
3. 献花台に、茎側を祭壇に向けて花を置く。
4. 深く一礼し、神父やご遺族に一礼する。

葬儀には細かいマナーがありますが、大切なことは気持ちです。作法を知ることは大切ですが、それがすべてではありません。焼香の意味を知り、故人に対して祈りを捧げることが何より大切です。

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