お通夜・告別式の服装のこと
カテゴリ:お葬式のマナー
更新日時:2021年06月09日 18:43
お通夜と葬儀・告別式では、参列する際の服装に気をつけなければなりません。通常、喪服を着用しますが、特に参列する側は、地味な服装であれば問題はありません。
喪服の種類
喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3種類があります。
正喪服
正喪服は、葬儀や告別式で喪主やその親類が着用するもっとも格の高い喪服です。
準喪服
準喪服は、通常、葬儀の一般参列者が着用する喪服です。
略喪服
略喪服は平服のことです。黒やダークグレーなどの地味な色合いのスーツやワンピースなどを指します。
お通夜の服装
お通夜は、故人が亡くなったという報を受けて急いで訪問するというケースがほとんどです。そのため、服装についてはそれほど気にする必要はありません。男性は黒のスーツ、女性も地味な色のワンピースやスーツなどでよいでしょう。スカートの丈は膝下よりも長めにとり、胸元の開いた服は避けます。靴は黒で、男女ともツヤのないものを選びます。アクセサリーも結婚指輪を除いては着用しません。最近はパールなどが許容される場合もあるようですが、基本的には着用しないほうがよいでしょう。メイクやヘアスタイルは自然なものにして、バッグも地味なカラーでツヤのないものを選びます。地味なカラーであっても、動物の皮革で作られた製品は、殺生を思い起こさせるので避けたほうが無難です。
お通夜の場合は、喪服を嫌う喪主もいらっしゃいますので、かえって平服が好まれる場合もあります。お通夜に喪服を着用すると、何か故人が亡くなることを知っていたかのような気持ちにさせるからです。
子どもが参列する場合は制服。制服がない場合は、大人同様、目立たない色の平服でよいでしょう。
ご遺族は、お通夜でも喪服を着用します。
葬儀と告別式の服装
葬儀と告別式に参列する際は、喪服を着用するのが一般的です。男性は黒のスーツ、女性も黒のフォーマルで、準喪服、もしくは平服を着用します。通夜の際と同様に、光沢のない目立たない黒やグレーの服がよいでしょう。
お通夜や葬儀・告別式の服装のポイント
お通夜、葬儀や告別式の服装は、基本的なルールさえ守っていれば、実はそれほど厳格に定められているわけではありません。大切なことは、お通夜や葬儀の場では、とにかく目立つことは避けるということです。ご遺族は悲しみの中にいます。ご遺族の心中を察し、その心に寄り添いつつ、礼儀正しくふるまうことが重要です。